インド紅茶研修(夏期編)No.4

さて、茶園訪問です。今回はTHURBO農園を訪問し、工場見学とテイスティングをさせて頂きます。更に総括マネージャーのライさんとゆっくりとお話の機会をとって頂ける事になっていたので期待大!でした。(今回は工場の様子は余り無いので、工場の様子、詳しい製造工程をお知りになりたい方はユウホの紅茶四方山話 ダージリン茶園見学をご覧頂ければ幸いです。)

当日は晴天!とはいえダージリンの天気なので刻々変わってしまいます。向こうの山肌はもうネパール。本当の国境沿いです。日本人からするとこうやって国境が「見える」というのはとても新鮮な感覚です。THURBO農園は我が社でも購入実績の多い農園なので非常に楽しみにしておりました。

工場に到着。早くも天気が変わっているのがお分かり頂けますでしょうか。これがダージリンの天気です。こうやって強い日差しと湿度のある霧がくり返す事であのダージリンティー独特の風味が形作られていくのです。

工場は清潔そのもの。今は1st Flush と2nd Flushの端境期なので生産は抑え目でした。この日も既に乾燥工程を残すのみ。各季節、最盛期は一日中ラインが稼働しています。

なんだか博士と助手のような光景になっていますが……工場についての質問中です。衛生基準のため、白衣と帽子を着用しています。写真をご覧頂いても分かる通り、工場も掃除が行き届いており、本当に清潔でした。

テイスティング中。同じ農園で異なる状況のお茶を頂くのはいつでもとても面白い体験です(木の様子、作り方の違い等がとてもよく感じられるため)。

こちらがTHURBO農園マネージャーのライさん。自社の製品にとても誇りを持っており、非常に丁寧な説明をして頂きました。

生産された紅茶のサンプルは細かく分類されて保存されます。非常に綺麗な茶葉の様子がご覧頂けますでしょうか。

茶葉の重量はコインとはかりを使って正確に計測されます。ちなみに、テイスティング用の茶は茶葉の特性を見極める為に一般に入れる紅茶よりも非常に濃く淹れられます。大量にテイスティングする際は飲んでしまうと味覚が麻痺してしまうので、煙突のようなバケツにテイスティングした紅茶をはき出します。

THURBO農園のモットーを「あいうえお」作文形式にした物。なんというか、こういうのは世界共通なんだなーと思うと非常に面白いです。そして確かに覚えやすい。

さて、テイスティングを終えた我々にマネージャーのライさんからランチのお誘いが。なんとご自宅に招いて頂けるとのこと。早速私達はライさんのお宅へ伺わせて頂く事にしました。

ライさんのお宅から。右に見えるのがTHURBO農園の工場です。空気も爽やかで非常に良いロケーションで感動してしまいました。

景色に感動中の私です。後ろに見えるのがライさんのお宅。この見事な庭造りが全て奥様の手によるものだというから驚きです。

ライさんと奥様。お二人とも非常に仲が良くて、見ているだけで幸せな気分になれる程でした。

 

ABE YUHO 記