阿部耕也の紅茶日記
インドからの報告 11/15 by Ryoko

 先月末に日本を立ち、カルカッタのティーオークション、ダージリンの茶農園へ行って帰ってきました。
 今インドは冬。と言ってもカルカッタは日本のお盆を過ぎた位の気候でまだまだ日中はじりじりと射す日差しに悩まされました。一方、ダージリンは日中は暖かくても夜ともなるとストーブなしでは寒さでブルブル震えてしまうほどでした。
 今回の渡印ではとてもたくさんの収穫がありました。情報もたくさん得ることが出来ました。
そんな中でも皆さんが一番知りたいことは「秋茶」についてだと思います。「秋茶」について少しお話しすれば「秋茶の収穫が徐々に始まりはじめたようです。」という報告が正確です。と言うのは、インドではヒンドゥー教の神々のお祭りがしょっちゅうあり今回のお祭りも10月の末まで続けられておりました。 この時期、茶農園では摘み取りはもちろん工場も休みにしてみんなでお祝いをします。そんな訳で私がダージリンを訪れた11月初旬には秋茶の収穫がやっと始まって工場が始動し始めたという時期でした。当然カルカッタのティーオークションではまだ秋茶は殆ど取引されておらず今はRain Tea(レインティー)のオークションが盛んに行われておりました。がその品質は私共が満足出来る物ではなく低価格で取引がされておりました。

 今回インドを訪れた事での一番の収穫は「オークションを通して様々な農園の様々な紅茶をテェイスティングして競り落とすというシステムは美味しい紅茶をお届けし続ける為には最良の方法である」ということでした。そしてそれはインドで紅茶の仕事に携わっている人とも意見が一致するところでした。
これから徐々にインドでのご報告をしてまいりますが、このシステムの良さを再確認出来たことは私達にとって大変うれしい事でした。        

(Ryo記)