インドの児童労働

文:SorAsha /写真:SorAsha

両の手に赤い腰掛けと白い板、肩に自分の身体より大きなバッグをさげて、賑わう夜のマーケットの一角にどこからともなく現れた少女。
歳はやっと10歳といったところ。やせこけた頰の奥で目はギラリとするどい。
道の真ん中でやおら立ち止まると、腰掛けと板を重ねただけのテーブルにバッグの中の商品を並べ始めた。少女の手の中でキラキラ光るのはキャンドルホルダーだ。

インドではそこかしこでまだ年端もいかぬ子どもたちが昼夜を問わず働いている。無償で学校に行けるはずだが、彼らはそれを許されない環境で生きている。