インドの甘いもの

文:ガネッシュ編集部 /写真:SorAsha

インド人は甘いものが大好き。ちょっと一息つくときに、食事の後に、お客様のおもてなしに。喉にズキンとくるような甘さのスイーツ、ヒンディー語で「ミタイー」を頬張ります。

写真左のうずまきは「ジェレビ」。このジェレビ、普段におやつとして食べることもありますが、特にお祭りごとの時にはかかせません。
簡単に説明すると、ギー(バターから乳成分を取り除いた油脂)とシロップ(砂糖を水で溶いたもの)に少量の粉を混ぜ、それを熱した油に絞り出して揚げたもの。オレンジは本来サフランの色ですが、サフランは高価ですので屋台などの安価なジェレビには食紅が使われています。

成分からわかるように、味は「砂糖」。揚げたてアツアツのジェレビをかじると、中からじゅわ~っと砂糖の汁が滲み出てきて……慣れれば美味しく感じますが、日本人にとってはキビシイ甘さ、というのが一般的な意見でしょうか。

写真右はラスマライ。牛乳のタンパク成分から作られる丸餅のような形のボール(歯応えはキシキシというかんじ)を砂糖の汁にじっくり漬け、カルダモンとサフランで風味づけしたあま~い濃厚なミルクと一緒に冷やしていただきます。

カルダモンとサフランはインド人にとって「特別」や「高級」の代名詞。ラスマライもお祭りやお客様のおもてなし時にいただきます。