ニルギリ茶園研修レポートNo.2

次は通常の茶園ではなく、新しい茶園。つまり開拓して植えたばかりの茶樹の貴重な様子を見せて頂く事になりました。

茶の苗木の様子。

この写真上にある木は全て接ぎ木(クローネル)です。シェイドツリーも合間合間に植えられています。

この写真の様子のように均等に管理されて苗木が植えられている事がよく分かります。この苗木達は植え始めから5年が経つと手での摘み取りが可能になり、そこから更に1年するとはさみでの摘み取りが可能になります。それからは5年毎に代刈りという品質維持の為の刈り込みがあり、そこから1年の手摘み、そして4年のはさみ摘みをくり返していきます。
また、苗木は成長した茶樹とは異なり、根が強くないため、木が枯れないように定期的に水を与えてあげます。その水も直接振りまくのではなく、土に注射器のようなホースを埋め込み、直接、極少量だけ与えます。

上から撮影した生後(?)1年弱の苗木。

まだ15センチ程度しか高さは無いですが既にもう立派な葉を付けています。

さて、先ほども書いた通り、ニルギリは2月とはいえ30℃を越す暑さになります。となれば重要になってくるのは水分補給。しかしインドでは未だ水道事情が良くないため、生水は現地の人でも厳禁。しかし茶園のような場所では常にチャイが飲めるわけではない。そんな時に活躍するのが果汁です。特に南インドではココナッツやスイカが大量に採れるため、これを使った水分補給が一般的に行われています。特にココナッツはジュースがスポーツドリンクに近い、身体に浸透しやすい成分構成になっているため、非常に効果的です。

ココナッツを頂いて一枚。味は爽やかな甘みが有りますが、ちょっとやはり青い風味も有るので好き好き、といった所でしょうか。個人的にはとてもgood!でした。(暑いはずなのに何故かまたセーターを……)

ニルギリ報告まだまだ続きます。

                       YUHO ABE記