阿部耕也の紅茶日記
「Tea room 森のらくだ」 ごあいさつ

「一頭のらくだが歩いています。歩いているのは砂漠ではありません。色とりどりの木々が繁る森の中、まるで鼻歌を歌っているかのように楽しそうな足どりです……」

 これは1枚の絵の中で起こっていることです。作者はパウル=クレー。日本でこの絵に付けられたタイトルは「リズミカルな森のラクダ」です。昨年、神戸の美術館へとこの絵がやって来たとき、私は一目でこの絵を好きになってしまいました。自分の好きな色がたくさん絵の中にちりばめられているし、森の一部であるかのようならくだの様子が何とも楽しげに見えたのです。「私のTea Roomに来る方々がこんな風に楽しそうにくつろいで貰えればいいなあ」という想いから
 「Tea Roomにこの絵を飾りたいなぁ」と言った私に
 「“Tea Room 森のらくだ“ってどう?なかなか語呂がいいよ」
とおっしゃったのが阿部先生。
え?今、お店の名前決まった瞬間だった!?
いつも何か次の道が先生の言葉で見えてくる。この2年はその連続でした。

 改めまして、そして初めまして!このたび、大阪城に程近い街で“Tea Room 森のらくだ”をオープンすることになりました。ガネッシュと阿部先生との出会いをきっかけに少しずつ思いを固め、高め、一つの場所に辿り着きました。先日、契約をかわし、今からお店が形作られてゆきます。これまでの経験も、これからの経験も、一生に一度できるかできないかのこと。しっかり目を開き、耳を澄まし、感じ取って吸収してゆきたいと思っております。どうぞ、よろしくお願い致します。

Tea Room 森のらくだ 色摩 千晶(しかま ちあき)
(この、とっても珍しい名前のルーツは山形ですが、
小さい頃からずっと奈良に住んでおります)