阿部耕也の紅茶日記
ガネッシュ神について

ヒンズー教の呼び名はガネーシャ神です。多神教であるヒンズー教の神様のおひとりです。特徴的な姿、象の頭と人の身体を持っています。そう、私共の会社名でもあります。
ガネッシュ神は一般には『学問の神様』 『商いの神様』 『事はじめの神様』さらに『縁結びの神様』 『子宝に恵まれる神様』 としてあがめられています。事実私共で作ったガネッシュ神をデザインした丸シールを差し上げた受験生の多くが合格されているということはやはりご利益があるのでしょうか?いや、これだけに限らず私共の周囲は『望みがかないました』 の声をよくお聞きします。大変うれしいことです。

しかし私はここでは神秘的な話題から離れてインドで研究してきたガネッシュ神の本来の教えについて皆さまにお伝えしたいと思います。
ガネッシュ(神)はエネルギー(パワー)について教えているのです。ガネッシュは神でありながら実にシンプルなエネルギー論でもあるのです。その論理は単純、『Power には良いパワーも悪いパワーもない』 という考えです。パワーはそれを扱う者の意志により方向が決められて利用されるものであるというものです。つまりローソクの炎でもダイナマイトの爆発力でもその良し悪しを問うことに意味はなく、すべては扱う者の意志によりさまざまな使われ方をし、結果が生み出されるということだけなのです。
次にこの論理から引き出せるほかの例をあげてみます。それは『イライラもムカムカもハラハラも同じエネルギー』 ただ時々で力の大きさに差があるだけ。『辛いこと悲しいこと悔しいことも同じく単純なエネルギー』 という考え方です。一見マイナスに思われるこれらのエネルギーを分析して自分が望んでいる方向に向けていくのが『意志力』 と解いています。
ガネッシュはどのような意志を持つかでさまざまな状況から自然発生的に生まれるエネルギーのそのすべてに利用価値があると教えています。つまり自身の意志や思考や哲学をしっかり持てば、あらゆるエネルギーは、利用(変換)できるということ。何より大切なのは自分の意志を冷静に分析し納得し、確定してそれに基づいて行動することで初めてエネルギーが有効に生かされると教えています。

最後にもう一度繰り返します。ガネッシュはこう教えています。 『外部からもたらされたあらゆるエネルギーと自分自身の中から発生するあらゆるエネルギーは、それを自身の意志の向く方向に転換させることは可能である。だからエネルギーの生かし方のその方法と何より結果まで含めたその意義を深く考えなさい』 と。