阿部耕也の紅茶日記
定禅寺への誘い。

けやき並木は仕事をしています。彼らが都会で必至に生き残るために。時々、枝を払ってもらったり、表面の汚れを洗い流してもらったりと、人の手も借りていますが、二酸化炭素をいっぱい吸って酸素をどんどん放出しているのです。


騒音も吸収します。車、バイク、そしてJAZZの音色も。そう!定禅寺JAZZフェスティバルをご存知ですか?大ボリュームで演奏するあの音の重なりが、心地よく聴こえるのも、これ、けやき並木の傘があるからなのです。今年も9月13日(土)9月14日(日)の2日間、開催されます。この定禅寺通りを会場に様々な催物が開かれますが、どんな催し物よりもこの通りのケヤキ並木がストレスを感じない、否、ストレスどころか樹々が心待ちにしているのがきっとこのJAZZフェスティバルです。まるでパリやニューヨークに居るか、それ以上の空気です。毎年この2日間は天気にも恵まれますので、この為にだけ仙台においでいただいても決して損をさせないことを私が保証いたします。
さて、私がここ定禅寺に店を持つことになったのが約20年前。私の周辺の人からは「なぜあんなはずれに?人は来るの?」と指摘されたものです。確かに人通りは現在の10分の1。通り全体を見渡しても10人位がちらほらと歩いている通りでした。それでも『今日は人通りが多いね』と会話したものです。そんな時代でした。


日曜の朝にキャンパスを立てて絵を描かれる方。
大雪の日の夜、誰もいない並木道を歩くカップル。
これらが日常のここ定禅寺は日本一、否、世界でも類をみない洒落た空気が流れている通りです。
一度ゆっくり私どものティールームに座られ、人の行き来を2階の窓辺からのんびり楽しんでみられませんか。