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   阿部耕也の紅茶日記




『Tea Room 森のらくだ』便り その3

Tea Room 森のらくだ カメリアにて

 2009年1月、岡山を訪れました。岡山の地に立つのは初めてでした。早朝のバスで早く着いたので、Tea Roomカメリアまで歩いていくことにしました。路面電車が通ります。道幅は広く、ゆったりとしています。街の空気もゆったり。色々な物の規模が「ちょうどいい」、そう思いました。そしてカメリアに到着しました。

 カメリアは県庁と岡山城と後楽園と図書館がすべて目の前、という素晴らしいロケーションの中にありました。2階への階段をあがり、ドキドキしながらドアをあけました。そこには清々しい空気が満ちていました。店全体が空気清浄機のようです。1人で来られている方は静かに自分の時間を楽しみ。友達と来ている人は、会話を楽しんではいるけれど決して周りが気になるような声を出したりすることはない。そんな様子をみていて浮かんだ想い。うまくいえないのですが、お客様はテーブルごとに別々の方々なのだけれど、カメリアにいらっしゃる方全てで「カメリアのお客様」という1つの雰囲気を持っている、そんなことを感じました。初めてのお客様がこの雰囲気に触れた時に、またその空気を感じたい、味わいたいと思い、再びカメリアを訪れるのでしょう。大声でワイワイにぎやかにおしゃべりしたいと思う方は自然と足を向けなくなるのでしょう。それはオーナーの安倉さんが「こうあってほしい空間」というものをしっかり自分の中に持っていて、そうなるように、そうあるように1秒1秒張り詰めて(でも表情は常におだやかでニッコリなのです!)行動するからなのでしょう。

 私は岡山に来るにあたり、安倉さんに聞きたいことを細かく書き出して(今から考えれば何を聞いているんだ、という質問もいっぱいでしたが、その時の私は大まじめだったのです。安倉さん、ごめんなさい!)実際に、それらの質問に応えを頂いたのですが、その応えよりも、最初に店に足をふみ入れたときの場の持つ空気に強い印象を受けました。あれは安倉さんが持つオンリーワンの個性。誰も真似できないもの、私には決して出せないもの。そして大切なのはそれを出そうと思う必要もないこと。私が考えることは「私の場はどうあってほしいか」であって「どうやったらカメリアのような場にできるか」ではない。偉大な先輩に触れて自分の未熟さに愕然とすることではなくて、偉大な部分を見て、感じて、自分ならどうしたいかを考えること……。でも今私はこのように書いていますが、その場ですぐ思えた訳ではありません。この2年のあいだに色々な出会いやきっかけがあって、本当に少しずつそういった考え方ができるようになってきたのだと思います。もしかしたら、その時は愕然としていたのかもしれません。

 今、私が思う「場」とは、活発なおしゃべりOK,時には思わず大声で喋ってしまうのもOK、でも限度がきちんとあること。1人で静かにいるお客様の邪魔にならない。それが限度。人が多い時に静かでなくてもくつろげる場。逆に人が少なくてとても静かな時もお客様が気詰まりなくくつろげる場。そんな場ってどうやったら作れるのかな。やっていく内にわかっていきたいな。今はそんなことを考えています。

 奈良に帰ってから阿部先生から頂いたメールには

「行ってよかったでしょ?」

の文字。はい、良かったです。ありがとうございました!

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