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   阿部耕也の紅茶日記




TeaRoomちくたく....居場所をみつける。

「TeaRoomちくたく」を始めるに当たっての最初のご挨拶をしてから、長らくご無沙汰してしまいました。あれから約5ヶ月、この度大阪市内で「住所」となる物件と巡りあい、7月1日に契約を完了いたしました!
この大阪とてさすがに寒い2月、「さぁ〜、探すぞ〜」と物件探しが始まりました。物件探し、と言ってもこの時期はまだ実質「不動産屋さん探し」です。ネットを活用し、地図をめくり、無数にある不動産屋さんから、「行ってみよう!」というお店を書き出し、地図と共に歩きます。当たり前と言えば当たり前なのですが、ほんとにいろんな不動産屋さんがありました。「行くぞ〜」と訪ねたものの、お店の外から見ただけで扉を叩かず素通りした所、大きい所、小さい所、ピカピカの所、落ち着いた所、テレビの音がしている所、タバコの煙がある所、親切な所、etc、etc…。
五感六感で「お願いしてみよう」と思った所でお話しをして、希望物件や自己紹介を書いた紙を置き連絡を待ちます。そして、その間、自分でも「この雰囲気、好きだな〜」という街を歩きます。

3月は、不動産屋さんからの物件紹介Faxが30件近くあり、全て現場を訪ねましたが「中を見てみたいな」というものはありませんでした。4月になると届くFaxは少なくなり、新たに不動産屋さんを訪ねると同時に自分で大阪市内中を歩きまわることがグンと増えました。もともと歩くのは好きなうえ、4月は気候もよく、「へえ〜、こんなところあるんや〜」と楽しみながらウキウキ歩いていました。とはいえ、物件資料のファイル、ノート、カメラ、地図帳、その他どっさり入ったカバンを持って6〜8時間歩くので肩と腰はかなりキツかったのですが。
5月の状況はほぼ同じ、歩く!歩く!歩く!毎日ではなく週3〜4日くらいのペースで。友達の家族からは「いいところあった?」と聞かれ始めるようになりました。「ん、まだやなぁ〜、まぁ、じっくり探すよ」と周りの心配をよそに、のんびり焦らない私です。
歩いても見つからないなら、何が何でも今!じゃないんだろう。食器を見に行ったり、試作したり他の事もして、いずれ全ての歯車がうまく回りだすのを待とう、という考え方なのです。余裕はないけど…のんきなんですね(笑)。それでも5月の半ばには珍しく風邪をひき、数日ゴロゴロして何も出来なくなりました。
4月の腰痛の時から分かっていたのですがストレスですね。私の場合(皆そうかもしれませんが)体がおかしくなるのは、まず間違いなくストレスです。4月の時は、まぁ毎日薬だなと思っていましたが、この時は少々開き直りです。「まぁいいか、治るまで何もしない!治ったら信州へ行こう」で、しばしの休憩です。
…とそこへ、阿部社長からメールです、近況をお話ししました。そして、不動産屋さんが大家さんに、より有効にプレゼンするための資料を送っていただいたり、候補地域を大阪市外へ広げることに賛成のアドバイスを頂いたり、と、元気復活、また街歩きです。
幼少時代に育った街を歩いて「おー、住んでたマンションまだあるわー」と懐かしんだり、相変わらずののんびりぶりです。なかなか見つからなくても、心の底では「必ずある」または「出てくる」と思っているんですね。そのためか「ないなぁー」という感覚はなく、「あー、ここじゃない」という感覚でした。

そしてそして、物件探しもまる4ヶ月。普通なら焦り始めるころに、なんと3日間ひとりで信州へ行ってしまいました…。レンタサイクルで山道を走り、絵本館見て、工芸見て。家族にしたら、「あいつ、緊張感ないな〜」だったと思います。けれど、すーっかり充電し元気になった私は、阿部社長に頂いたパワーにも後押しされ、また新たな不動産屋さんを訪ねました。自分で手書きした資料だけでなく、GANESHティールームや、岡山のTeaRoom Camelliaさんが雑誌に掲載された時のカラー資料、ホームページ資料などがあると話の伝わり方が違います!!その不動産屋さんが、「ほんなら僕の先輩も紹介しといてあげるわね。店舗ばかり専門に30年以上やってはる人で、何処でも行きはるから」と、お名前、電話番号etcを教えてくださいました。今まで無かった展開です。これは、何だか、良い予感…早速電話を入れ、お話ししてみて更に期待度up。翌日また少し資料をプリントして、説明付き付箋を貼り郵送しました。この不動産屋さんY様、他の所とは一味も二味も違います。出してくださる物件の大半に興味をそそられます。資料の効果もあり、こちらの趣向を今までになくご理解いただいているのが、掲示される物件でよく分かります。これはもうすぐ「今だ!」というタイミングが来るかも知れないぞ、と思いました。外から見て(周辺の雰囲気が良くて)中も見たいと思った物件のうちのひとつ。中も見て「これはいいぞぉ、作りも広さも窓も雰囲気も」と気に入ってしまいました。お会いしたオーナー様のお話を聞いて、ますます良い感じです。ですが、どんなに「いい!」と思っても、即決断するのではなく、少し寝かせてみる私です。その日が過ぎ、翌朝目覚めても、頭に鮮明に残っていて、そこでお茶してくださる方がいる映像が浮かんできたので、ついに阿部社長に電話しました。阿部社長の目にも「良し」と映れば、もう決まりですから。ここからは早かったです、全ての歯車がうまく回りだした瞬間です。
お電話した翌日、阿部社長来阪、(社長の来阪にご協力頂いたティールームスタッフの方、本当にありがとうございました)物件を外から見て周辺を歩き、そしてなんと私の実家へも来て頂きました。阿部ワールド初体験の家族は、2・3日社長の話題で持ちきりだったそうです。来阪2日目、物件の中を見て頂き、不動産屋さんやオーナー様ともお会いして、「やるしかないでしょ」の言葉を頂きました!!そして、またすぐに仙台へ戻られました、が、その夜に内装工事をお願いするテクノ技研さんに連絡を取って下さいました。テクノ技研の遠藤社長様は、岡山のTeaRoomCamelliaも担当され、阿部社長も全面的に信頼されています。数日後、テクノ技研遠藤社長様と設計士の猪木様にお会いしてみると…、なんでしょう!この心強い感じ。お二人ともものすごく「プロの仕事人」なのに(だからこそ?)話しやすくてあたたかい。設計工事の「いろはのい」も分からない私も何だか安心しました。
一方、物件の申し込み、契約にあたっては不動産屋さんY様とオーナー様のご高配にあずかり、何とか手の届くお家賃で使わせていただけることになりました。阿部社長も驚かれるほどのご厚意です。友人、知人もみんな、「出来る事あったら手伝うから言ってね」と言って下さいます。
どうして私に皆様こんなに良くしてくださるのだろうと不思議にさえ思えるほど、本当にありがたく感謝の気持ちがあふれます。本当にたくさんの見える手、見えない手に支えられています。皆さまの「いいお店つくれよ!」のご期待や応援、しっかりと受け止めています、とはいえ、気負わないのが私の持ち味(と勝手に思ってます)。自分の本位にまっすぐに関わることの出来る方々とのコミュニケーションを楽しみ、根はじわじわ深く張りつつも、風が吹いたら素直に揺られる軽やかさで「TeaRoomちくたく」の誕生、そして成長へ向かいたいと思います。多くのあたたかい目に見守られ、手に支えられて明るく伸びやかに居心地いい空間となりますように…、よろしくお願いします。

2009年7月吉日.............片岡富総



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