紅茶オークションの意義

 

 私共ガネッシュが参加しているのは、カルカッタ(現在はコルカタ市)ティーオークションです。                                                          ここではインド政府管理のもと、主にアッサム茶とダージリン茶が取引されております。このオークションには世界中の紅茶メーカーやインド国内の紅茶輸出業者などがバイヤーとして競りに参加しております。この競りによって取引される紅茶は全生産量の85パーセントにのぼります。この紅茶オークションは政府機関によって厳しく管理されており、紅茶の品質を裏付けるための各種書類等、完璧に整えられております。また各茶農園にとって、自社の紅茶にオークションで高値が付くことは農園の誇りでもありますから、茶園が自信を持って作り上げた最上級の紅茶は、そのほとんどがオークションへ出品されます。このようにしてオークションで取り引きされる紅茶の品質は,格別に高く信頼できるものです。やはり最も信頼できる流通システムは『オークション』ということになります。オークションに参加するバイヤーには主催者からリストとともに紅茶サンプルが届きます。このサンプルはティーテイスティングのために使われるのはもちろんですが、少量残しておき、競り落とした紅茶が手元に届いた時に、確かに競り落とした紅茶であるのか確認するためのチェック用としても使われます。このように単純ですが確実な方法でチェックできるのもオークションの特徴のひとつです。

弊社に届いた紅茶サンプル

カルカッタ・オークション会場

私共は1983年創業以来、紅茶オークションで競り落としておりますがその品質等トラブルを経験したことは一度もありません。ほかに,茶葉を茶農園から直接買い付けたり、主にカルカッタの紅茶市場に出回る紅茶を仕入れることもできますが、チェック機構がないところでは信頼性の高まる要素は少なく、正しい表示がなされているのか、はなはだ疑問です。繰り返しますが、最良の紅茶を保証付きで手に入れるため、しかも数多くの農園や紅茶の中から選べる最も優れている方法が紅茶オークションなのです。茶農園から直接買い付けると紅茶を早く手に入れることができます。それに小ロットでも買えるので小さな規模で紅茶の販売をしようとするにはいい方法です。また、カルカッタやデリーなどの都市部の市場に出回った紅茶を少量ずつ買い求めるのもひとつの手段です。紅茶オークションでは入札の最低ロットが決められており少量では競り落とすことが出来ません。ダージリン茶だと1ロット最低5箱、150kg程度から、アッサム茶だと1ロット20袋600kg程度が最低ロットになります。ですからオークションで紅茶を競り落としてもその量が大量すぎて販売しきれないのでは、新鮮な紅茶を世に出し続けることは不可能です。オークションを通して仕入れた新鮮な紅茶を新鮮なままでお客様の元に届けるにはあるレベル以上の販売力が必要だということになります。

 

 

正しい表示=正しい中身

 

 最近目にした新聞広告で農園から直接届くという紅茶の企画があって【紅茶オークションを通さないので・・・格安価格で提供】というキャッチコピーが載っていました。私はこれに一言申し上げたいと思います。紅茶の味、香り、水色とも最良の物を妥協なく選ぶためには数多くの紅茶、農園の中から選び出すことが必須条件と考えます。しかも、農園名に惑わされたりしないようにブラインドテストを行うことです。そのためにガネッシュではインド政府管理下の正式な紅茶オークションに参加し数多くの紅茶の中から最良の逸品を選び出しているのです。農園名などは後から知ればよいことであって、テイスティングの際には農園名、品質(ランク)等はすべて隠した状況で行われます。【たくさんの紅茶の中から美味しい物を選び出す】皆さんもこの方が合理的だと思われませんか?事実、私はこれまで一度も特定の農園の紅茶=確実に美味しいという方程式を使ったことはありません。くり返すことになりますが、ひとつの農園でいつもいつも同じ味と香りの紅茶が出来るのではなく、茶樹の年齢、摘まれた斜面の高度、方角あるいは発酵度合い等によって、いろいろな味と香りの紅茶が出来上がるのです。

農園名にこだわることはかえって非合理的な選択と言えます。また、価格に関していえば農園毎に決まった価格があるわけではないので何ともコメントしがたいのですが、オークションの価格については充分に理解しているものがあります。オークションでは自由競争で価格が決まるため結果的にはほとんどの紅茶がその品質に見合った競り値が付く結果になります。オークションで競り落とした紅茶が農園から直接買った物と比べて高くつくかというと一概にそれを論ずることはできません。事実その新聞広告の価格はガネッシュ新茶の紅茶とグラムあたりの値段は変わりありませんでした。たくさんの中から選び出された紅茶を厳しく管理されたオークションで競り落とし、品質の裏付けもある紅茶、つまり正しい中身=信頼できる表示=正しい表示の紅茶を求めるのでしたら紅茶オークションの信頼性は他を圧倒しています。

 

 

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